年頭所感 2026
2025年1月20日から2期目に就任した米国のトランプ大統領により世界各国に対する関税の実施された8月迄の駆け込み輸入により、2025年末迄は市民生活に大きな影響は少ないとされますが、2026年からは全ての輸入商品に関税の影響が顕著に表れ、米国ばかりでなく世界中がインフレに巻き込まれる状況となり、同盟国に対しても容赦ない関税政策を行う米国に対する信頼も大きく損なわれようとしています。
トランプ大統領の任期は2029年1月迄となっていますが、2026年11月の中間選挙で特別な変化が起こらなければ、世界中の政治、経済は大混乱し2029年以降、新大統領が就任したとしても米国の信頼は回復せず混乱は継続すると思われます。
特に米国からの輸入超過代表国である中国は、現在も高関税に苦しみ生産品を米国以外の国に売り込む戦略を行っていますが、EUでも中国からの安い商品に対する関税を検討するなど先行きは不透明です。
また、中国国内の不動産価格も下落し投機熱も冷めバブル崩壊後の国内経済の立て直しを懸命に行っていますが、効果は見られず市場経済も低迷しています。
我々真珠業界に於いてもその影響は出始め、9月、11月の香港ショーに於ける真珠の価格下落ムードに伴い「価格がこなれる迄待ち」のバイヤーが多く、 出展企業の多くが期待に及ばない結果となりました。
昨年初旬のアコヤ入札に於ける品質低下と価格下落等、産業の将来に対する不安から南洋真珠に期待するバイヤーが増え、入札会が頻繁に開催される状況も理解できますが、マーケットに対するオーバーサプライの感は否めません。
同様な事象は過去に何回も発生しており、こういう状況になると普通の商品ではバイヤーは満足せず「Something Special」を求め、他社には無い何かを要求します。
創業以来、カラミアンパールの一貫したPolicyは「他社で出来ないような真珠の生産」ですから、「正にこれからのニーズに適う商品の開発と生産」を継続して行けば良いだけのことで、特別に構えて今の時代に合わせる必要は無いと考えます。
海況変化により貝の成長スピード、照り、色も変化して来ますので各漁場に合った中サイズ、小サイズ、マイクロミニ、スーパーマイクロミニの高品質な真珠の生産継続と、挿核から浜揚げ迄の期間短縮による生産効率化と直入による高品質な大サイズ、大小サイズのケシ生産を継続できれば追随する生産者は少ないと自負しています。
また、今後研究開発を進めて行かなければならないのは、海水温の上下に左右されない母貝の研究開発と、再スタートになりますが横綱母貝を安定供給できるシステムの構築です。
もちろん簡単ではありませんが、簡単な仕事は面白くありません。
面倒くさいことを積み重ねて皆で横綱母貝の恩恵を享受しようではありませんか。
昨年11月の1週2週と続いたスーパー台風の直撃コースから、半日前に直前でコースを変えたミラクルを持っている会社であるからこそ出来ると確信しています。
生産現場と選別販売現場がお互いの情報を共有、協力し、世界中のマーケットに唯一無二のSomething Special Goldを安定供給できる年にしましょう。
2026年1月吉日
カラミアンパール株式会社
代表取締役 山本 幸生


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