生産プロセス
真珠の生産工程をご紹介
Step1. 親貝選別
品質を向上させるために優秀な血統である親の貝(親貝)を選びます。
Step2. 人工受精
親貝として選抜された貝の精子と卵子を人工的な飼育下で受精させ、遺伝的に優秀な貝の子どもを作ります。
Step3. 沖だし
貝は受精から細胞分裂を経て幼生となり、海中を遊泳しながら口や足、鰓(えら)が徐々に形成されます。
成長が進むにつれ遊泳器官が退化し、底に沈むようになると室内から海へ飼育環境を移します。
Step4. ネット替え
貝の成長に合わせ数種類のネットを使い分け、貝が成長しやすい環境を整備します。
Step5. 施術
貝が真珠を作れる大きさまで成長したら、貝の外套膜と真珠の核を貝の体内へ挿入します(挿核)。
挿核技術は職人技であり、この段階で真珠の品質が半分ほど決まる大切な工程になります。
Step6. 転倒
挿入された核を貝の体内で一定の位置に留めておくために定期的に貝の向きを変えます。
Step7. レントゲン
貝が真珠を作っている途中に異物として真珠を外に吐き出すこと(脱殻)がまれにあるため、レントゲンを用いて貝の体内を確認します。
Step8. 貝掃除
栄養が豊富な海中には他の貝やフジツボなどの生物も生息しており、これらが貝を養殖しているネットに住み着かないよう定期的に付着生物の掃除を行います。
Step9. 浜揚げ
ベストタイミングで海から貝を揚げ、貝から真珠を取り出します。
このタイミングは品質を大きく左右するため、判断には長年蓄積されたデータと経験が必要となる重要な工程です。