職業柄、ジュエリーやパール製品をつけている方を見かけると、つい目で追ってしまいます。特にここ数年、街中やSNSで若い男性も真珠アクセサリーを楽しんでいるのを見ると嬉しくなりますね。
たとえば、モノトーンファッションに白のアコヤ真珠の片耳ピアス、あるいはラフな装いに真珠とシルバー素材の組み合わせ、または大ぶりのネックレスに真珠が含まれたデザインでカジュアルなコーディネートを楽しむ人たち。おしゃれ度の高さに脱帽することもしばしばです。
現代は、ジェンダーレスの時代。真珠があらゆる世代のファッションアイテムになってきたことに感動しました。

大手宝飾品メーカーや個人のジュエリー作家の方々が斬新なデザインを生み出すことで、アクセサリーとしての真珠の可能性が広がったと思います。
一般の方には、養殖真珠は「ラウンドシェイプ、キズなし、テリよし」といったトップクオリティーのイメージが強いかもしれません。が、実はキズが多く、形がいびつな真珠もあるのです。それらを個性ととらえ、ジュエリーとしての魅力を引き上げてくれるデザイナーさんによる作品は、いわゆる「わたしだけのもの」という特別感が見て取れます。次はどんな新しいデザインが出るのだろう、と日々ワクワクしています。

ファッションに限らず、真珠を日常に取り入れた生活を送るのもよいですね。真珠つきのボールペンや時計なども見かけることがあります。
真珠は宝石の中では柔らかめで、個人でも扱いやすい宝石です。興味のある方は、ご自身でオリジナル作品にトライしてみるのはどうでしょうか？手頃な価格帯の真珠であれば、ホームセンターなどの手芸売り場でも手に入ります。真珠の穴開けも簡単にできるグッズが売られています。

真珠養殖を始めた国、日本。「真珠」は私たちにとって誇るべきジュエリーです。個性を彩る大切なアイテムとして、養殖真珠がより一層クローズアップされることを願っています。